2015年08月10日

7月30日入院二日目

3時半
目が覚める。
手術に備えゆっくり寝た方がいいのか?
どうせ今日は一日中寝てないといけないのであれば、あまり寝溜めしてない方が良いのか?
考えてるウチに目が冴えて来た。
ウンチはまだ出ないが、頭痛は治まっている。

腹減った〜、、今日は一日絶食。
せめて昨夜くらいはもっとしっかり食べとけば…とも思ったが、
全身麻酔の副作用で嘔吐し、誤飲する恐れも有るのと、一日中動かれ無いので、トイレにも行けない為、
胃も腸も空っぽの状態にしてないといけないらしい。

意識が有るにしろ無いにしろ、

上からにしろ下からにしろ、

たれ流したくは無い。

6時
オペ用の病衣に着替え、点滴が始まる。



8時過ぎ
術後から必要となる、カラー(首に巻くコルセットの様なもの)の高さ調整を行う。
実家から両親、大分市内に住むおじさんおばさんも来てくれた。

院長と握手を交わす。

8時50分
オペ室へ。

確か、福山雅治が流れてた…

ドラマの様に落ちるまでのカウントが有るのかと思っていたが、
酸素マスク着けますね〜て、言われてからその後、五秒程しか記憶がない。
幾つまでカウントを数えれるか楽しみにしていたが、カウントコールはなく、マスクを着けた瞬間は何とも無かったので、チャーリーの歯医者の時に使う笑気マスクの様なものかな〜?麻酔はまだ入れんのかな〜??と、記憶があるのは五秒程。

頚椎ヘルニア 前方固定術 開始。

文字通り、前方、喉の方からメスを入れ、飛び出したヘルニアを切除。

狭くなってる首の骨と骨の間を削って、広げる。

骨盤の一部、腸骨を採取し、首に移植。

三時間後
福山雅治を聴いてたはずの俺を誰かが起こす。
聞こえるし、呼びかけも分かるけど、とにかく眠い。

返事くらいしようと思うが、首に巻いたカラーのせいか、喉がカラカラのせいか、声を出すのが辛い。

無視して寝ていようと思うが、身体がおかしい事に気付く。
さっきまでの俺の身体じゃない。

棺桶というのは適切では無いとは思うが、なんかその様な木枠にでも入れられたかの様に、肩がガチガチ。首も動かない。
その上、身体中に何かが付いてる。
点滴の他に、
切開した腰骨と首周辺には血抜きの管。尿道にも管。

左右の足には、エコノミー症候群予防の為のポンプ。自動で絶えず動いている。

右腕には血圧計。10分おきくらいに自動で測る。

左指先には酸素を測るやつ。

その上一晩に何度も血糖値を測られる。

そのままの状態で、寝返りも一切出来ないまま、朝を待つ。

幸い非常に眠いので、どうにか眠りには落ちる。

しかし、身体中のどこかが必ず動いている。しかも少しでも身体を動かすと首に不安にさせる程の痛みが走る。

首以外の痛みのレベルとしてはそんなに大きいものではないが、
切開した所はもちろん、肩・首・背中…色んな部位の訳のわからん痛みと凝り。10分おきに目が覚める。

ずいぶん寝た〜と思い看護婦さんに時間を聞いたら、まだ夜の9時だった。

スッキリとした目覚めとひどい身体のこわばり。長時間寝た時の様な感覚を10分おきに繰り返す。

動かせないイライラとの闘い。
精神が鍛えられます。

絶食の中、夜中に聴診器でお腹の動きを確認した後、優しい看護婦さんが氷を一粒だけくれた。

この子(看護婦さん)若いのに、なかなかやり手なごと有る?

朝方には、誰かに確認する様子もなく、もう着替えて貰おうかな〜〜とかいい出し、あっち向きこっち向きしながら、着替えさせて貰った。

自分で自分の身体を動かせない。というか、どれだけ動かせるのかが分からない。
少なくても、現時点ではこの子無しでは俺は生きて行けない気がした(笑)



Posted by ミマティー at 19:03│Comments(0)ヘルニア
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